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イノダコーヒ

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雑誌 書籍 映画 音楽

『夜の河』(1956年、大映京都)104分
夜の河ポスター
クリックして頂くと大きなサイズがご覧になれます。
■スタッフ ■キャスト  
製作 永田 雅一
舟木きわ 山本富士子
桜屋 星 ひかる
原作 沢野 久雄
舟木の次女美代 小野 道子
篠田 山茶花 
脚本 田中 澄江
せつ子 阿井美千子
大沢はつ子 大美 輝子
監督 吉村公三郎
竹村の娘あつ子 市川 和子
開陽亭の女主人 若杉 曜子
撮影 宮川 一夫
岡本五郎 川崎 敬三
近江屋妻やす 萬代 峰子
美術 内藤  昭
竹村幸雄 上原  謙
舟木由次郎 東野英治郎
音楽 池野  成
美代の夫清吉 夏目 俊二
近江屋 小沢  栄
 
阪大の助手早坂 舟木 洋一
舟木の妻みつ 橘  公子
 京都堀川の京染屋丸由の娘・きわは、30歳前だが結婚もせずに家業に打ち込んできた。
ある時、染めの図案研究の為に訪れた奈良で、自分の染めたネクタイを締めている大阪大学教授の竹村と出会い、惹かれ、恋に落ちてしまう。
 五山の送り火の夜、道ならぬ恋に落ちてしまう二人であったが、やがて病弱であった竹村の妻が亡くなり、きわは竹村に求婚される・・・。
 戦後10年が経ち女性の自立が言われはじめた頃、古いモラルと新しい時代の奔放さを共存させた女性きわは戦後の自立した女性の先駆け的存在で、演じた山本富士子を一躍スターダムにのし上げた。

 当時の広告の説明文より
「コーヒーを飲みながら近江屋(小沢栄)はきわのローケツ染めをほめるが、きわは近江屋の下心を見通 していた」

 主人公のきわが近江屋と仕事の打ち合わせをする場所として当社が出てくる。店内には現在も各店舗の前を飾っているのと同じコーヒーミルも登場、ガラス戸にペイントされたコーヒーショップイノダの文字でこの喫茶店が当社と言うことが判明する。
 ところがこのお店、実は映画のために撮影所に作られた本物(本店旧館部分)そっくりのセットなのである。尚、このセット、創業者の猪田七郎が「本物そっくりの出来映え」と称したというお墨付き。ちなみに吉村公三郎監督はこの当時、当社の常連客だった。
 ところでこの場面、当店のウェイター役が先に入店してきた近江屋ときわに対してと、後から夫の浮気を阻止するため入店してきた近江屋の妻に対して、二度注文を取るシーンが出てくる。
「コーヒーは?ウィンナ、モカ、アラビカ・・・」(ウェイター)
「みんな適当に入れてきてえな。ミックスやミックス」(近江屋)
「ちょっとボーイさん、コーヒー」(近江屋の妻)
「コーヒーは、モカ、ブラジル、アラビカ・・・」(ウェイター)
しかしこの後、近江屋の妻にもうるさそうに邪険に扱われるウェイター。
 現在はこの様にコーヒーの銘柄で注文を聞くことはない。2000年の本店リニューアルオープン以来、物販コーナーだけでなく店舗でも五種類のブレンドコーヒーをご提供するようになったが(一部店舗除く)、それまではコーヒーといえばアメリカンタイプのコロンビアのエメラルドを除いては、創業時から変わらない味のアラビアの真珠、一種類のみであった。また、以前は全ての方にお砂糖ミルク入りのコーヒーをお出ししていたが、現在は「お砂糖とミルクはあらかじめお入れしておいてもよろしいでしょうか」とお聞きしてからお出ししている。
 それから、もうひとつ。映画の中ではバックグラウンドミュージックが・・・??当店は全店BGMは流さず、その代わり店内にあるのは自然の音。インコの鳴き声、食器の触れ合う音、接客の声、ガーデンにやってきた小鳥のさえずり、風の音・・・。そしてそれらの音の中を流れるのが当店自慢のコーヒーの、香りと湯気・・・。
(文責:森)

『才女気質』 (1959年4月公開、モノクロ、日活スコープ)  87分
 
■スタッフ
原作 田口竹男 著『賢母気質』
脚本 新藤 兼人
監督 中平  康
助監督 西村昭五郎
撮影 山崎 善弘
音楽 黛  敏郎
■キャスト
母・登代 轟 夕起子
父・市松 大坂 志郎
息子・令吉 長門 裕之
市松の恩人の息子・一夫 葉山 良二
娘・宏子 中原 早苗
令吉の嫁・久子 吉行 和子
登代の妹・辰江 渡辺美佐子
 古都・京都は四条木屋町の表具師一家に巻きおこる世代衝突をコミカルかつシニカルに描いた傑作ホーム・ドラマ。全篇京都ロケもさることながら、“イノダコーヒ”旧館でのロケ場面もマニア注目!

 三十年の暖簾を誇りその界隈では右に出るものがいない表具師松江堂の市松も、奥さんの登代には頭が上がらない。そんな彼が仕事の息抜きにと通うのが“イノダコーヒ”。当店が始まって以来の常連客との設定で、映画の中でも三度当店が出てくる。(他、ラスト付近で登場こそしないが、「お父さんはどちらへ」との質問に「コーヒー屋に行っている」との会話が繰り広げられる)登代から仕事をさぼって?当店に来ているため、「あんなコーヒーが好きならコーヒー屋になれば良い」とまで言われるコーヒー好き。
 一度目は当店の外観(旧館)が映り、入店するシーンから始まり、懐かしの旧館内が映し出される。「いらっしゃいませ。今日は?」「グァテマラで」とさすが常連客さま。ハイカラである。ここで市松は息子の嫁となる室町の令嬢久子に挨拶されるが、彼女が誰なのか分からない。
 二度目は市松が新聞を読んでくつろいでいると、文句を言いに来た登代が前の席に座る。ぎょっとする市松。虫の居所の悪い登代は注文を取りに来た店員にも八つ当たり。
 三度目は市松が娘・宏子と娘婿が新婚旅行先(下呂温泉)から出してくれた二枚の絵葉書を嬉しそうに読んでいるシーン。のんびりした雰囲気の中、店内が映し出される。

 映画が製作されたのが1959年、当店が本店を拡張し、新館を開店させたのが1967年9月。この映画の中では当店はまだ旧館のみの頃で、最近のお客様に親しまれてきた紅殻格子の本店新館部分は株式会社京都コクヨが所有していた。映画の中でも紅殻格子の建物の看板にその名が記されている。
 白黒の映画の中で息づく店内は、当時を知る人にとっては馴染み深い雰囲気であろう。カップは今使用している向かい獅子の厚めのカップではなく、薄手の白のカップである。また懐かしいイノダのマッチが登場する。そうして、今も販売している鋳型の灰皿、アッシュトレイNO.1も登場、店内の棚の上には当時のテレビ。白黒の写真で見続けていたイノダコーヒが蘇る。
 その他、路面電車、京都駅、平安神宮、鴨川沿い、疎水等、懐かしい町並みが登場し、昔の京都に私たちを誘う。また吉行和子(新人)との表示がほほえましい。旧館での記念写真!
(文責:森)

『古都』(1980年12月公開、東宝) 126分 文部省選定、優秀映画鑑賞会推薦作品
■スタッフ
原作 川端 康成 著『古都』
製作 掘 威夫・笹井 英男
脚本 日高真也・市川  崑
監督 市川  崑
■キャスト
千重子・苗子(二役)山口百恵
佐田太吉郎(千重子の父)實川延若
しげ(千重子の母)岸 恵子
清作(樵夫)三浦友和
真一(大学生。千重子の幼なじみ) 北詰友樹
竜助(真一の兄) 沖 雅也
秀男(織屋) 石田信之
水木弥平(真一の父) 加藤 武
大友宗蔵(秀男の父) 浜村 淳
剣持(番頭) 常田富士男
遠藤(北山杉の主人) 小林昭二
お茶屋のおかみ 宝生あや子
遠藤の奥さん 三條 美紀
 京都の呉服問屋の一人娘として美しく育った佐田千重子は、父母の実子ではなかったが父母との間は実の親子以上の絆で結ばれていた。
 ある日北山杉の村に出かけた千重子は、そこで自分にうり二つの村娘と出会う。
 その後、祇園祭に賑わう宵山の晩に御旅所へお詣りにいった千重子は、願掛けに来ていた村娘、苗子と再び出会う。苗子はどこにいるとも知れぬ双生児の姉に出会うことを願掛けにきていたのであった・・・。
 川端康成原作『伊豆の踊り子』主演より6年後の本作品において、山口百恵はその演技に幕を下ろした。彼女の最後を彩るこの作品は、彼女の6年間の成長を示すだけでなく彼女の魅力が余すところ無く発揮されている。

 さて、この映画の中でわずか4分であるが、千重子と、真一の兄である竜助が久しぶりに会うシーン(竜助が千重子を見初めるシーン)の舞台に当社の旧館が使用されている。
当社の本店前のれん、カップ、グラス、壁に掛かっている絵、旧館の棚にあるミル、旧館の風景等が撮され、ノスタルジックに仕上がっている。
 ちなみに、原作では残念ながら当社は出てこない。
(文責:森)